リチャード・ドナー監督の作品を見逃すわけないだろ。
リチャード・ドナー×ブルース・ウィリスなんて見逃せるわけがありませんね。
それでは始めていきましょう!
16 Blocks – Trailer :YouTubeムービーより【STORY】
ニューヨーク市警の刑事ジャックに課せられた任務は、16ブロック(区画)先の裁判所に送り届けるだけのごく簡単なもの。だが、護送中、何者かに襲撃されてしまう。
その証人は警察内部の不正を目撃していたのだ。法廷での証言開始まで残された時間は118分。ニューヨーク市警VS1人の刑事。ブルース史上、最も壮絶な戦いが始まる!
引用:16ブロックDVDパッケージより
たった16ブロック先まで証人を送り届けるだけなのに...
モス・デフ演じるエディ・バンカーという黒人の証人を16ブロック先の裁判所まで送り届けるだけの単純明快ストーリー。地味だけど劇中にいろいろ詰め込んでいてテンポもよく最後まで飽きずに楽しめます。
警察内部の汚職を描く映画は僕の中ではアクションより人間ドラマに重点を置いた映画が好きなのですが本作はアクションとドラマ、2つのバランスが絶妙に良かったです。
しかしながらダイハードのような派手なアクションは期待しないで見ましょう。
終始やさぐれているブルース・ウィリス
ブルース・ウィリス演じるジャック・モーズリー刑事(以降ジャックと記載)は警察官なのにアルコール中毒者という設定なので勤務中にもかかわらず酒を飲んでいて終始眠そうで疲れきっています。仕事もヤル気が無さそうでダメダメな刑事を演じていました。
しかしそこが魅力的で良いんです。
もしもジャックが仕事熱心な刑事だったら普通のクライムアクション映画になっておもしろさが半減してしまってたと思います。
デヴィッド・モースが怖い...
僕の中のデヴィッド・モースは善人イメージが強いのですが、本作では冷酷な汚職刑事を演じています。怖いです、最初に登場したシーンから「こいつはヤバい」雰囲気が出ていました。
実は僕は善人モースより悪人モースの方が好きなのです。「ディスタービア」でサイコキラーを演じたモースは最高にクールでした。
なによりデヴィッド・モース演じるフランク・ニュージェント刑事の吹替を担当した佐々木勝彦さんが素晴らしいです。どうやらソフト版とテレビ版の両方とも担当されたみたいですね。
おしゃべりキャラのモス・デフ
映画でおしゃべりな黒人キャラって多いですよね。本作もその1つです。
モス・デフ演じるエディは終始、将来ケーキ屋さんを始めるだの、友達がどうたらこうたらと口が止まりません。普通の映画なら相方であるジャックが「黙れ!もう喋るな」と止めに入るのですが本作はジャックのキャラクター設定上なのか、疲れていて止める気が無いのか聞き流しているとこが笑えます。
エンディングが微妙... ※ネタバレあり少しだけ
正規のエンディングと特典メニューに”もう1つのエンディング”があるのですが、正直どちらのエンディングも微妙です。
あとジャックの妹ダイアンの家にあった写真の男性が正規のエンディングで登場しますが誰なのか分かりませんでした。多分、ダイアンの夫だと思うけど。
でもブルース・ウィリスのやさぐれ感が見どころだという事は分かったぞ!
ちなみにソフト版のブルース・ウィリスの吹替は野沢さんじゃないけど、全然違和感ないんでその辺は大丈夫です。
それではじゃあの~